にこ「きっと青春が聞こえる」
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335: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/07/12(火) 22:15:17.84 ID:+lwXNVVgo

海未「ことり、あなたは優しすぎます!」

 返す海未の言葉には、隠すつもりもない怒気が満ちていた。

海未「大方今までの流れから、自分が協力しなければ矢澤先輩たちが困ると判断したのでしょう」

海未「ですが! それは私たちには関係のない話です!」

海未「衣装づくりの話だって、私は賛成しかねるものでした!」

海未「ことり、自分を犠牲にする必要なんてないのです。残された時間、もっと自分のやりたいことを――」

 焦りと怒りをまくしたてる海未に対し。

ことり「海未ちゃん」

 ことりの言葉は、あまりにも静かだった。

ことり「その言葉は――誰のため、なの?」

海未「え――」


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