173: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/05/08(日) 22:26:37.78 ID:DkMgFNURo
真姫「なんで! なんであなたか知ってるの!? なんであなたが歌えるのよ!」
にこ「なっ、なっ、なぁ!?」
懐かしい顔だ、なんて思う暇もなかった。
急に飛んできた怒声に驚き振り向くと同時、私の両肩はがっしと掴まれた。
真姫「答えなさいよ! なんであなたがそれを歌えるの! なんで知ってるの!」
言いながらがくがくと私を揺さぶる赤毛の女の子――真姫ちゃんは、必死の形相で繰り返す。
にこ「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ!」
真姫「これが落ち着いていられるもんですか!」
真姫「あなたが今歌ってた曲――『愛してるばんざーい!』は、私が考えてる途中の曲なの!」
真姫「それを、なんであなたが歌えるわけ!?」
にこ「っ!」
――やっちゃった。
後悔が私の心を蝕む。
浮かれてるからって、こんな致命的なミスをするなんて……
691Res/351.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20