元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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690: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/08/27(日) 21:04:21.01 ID:ESfib4sto
約一時間後。

町を練り歩いていたキョウトの民達が、魔法街の広場に近づいていた。

時折、カーテンの隙間から外の様子を窺っていたフィナは、一目見てその特徴的な集団を認識する。

まず目を引くのは3mを超える巨漢のシルエットだ。腕も脚も胴回りも非常に太いが、ほとんどは筋肉によるものだ。

人間一人握りつぶせそうな大きな右手は鮮血で真っ赤に染まっている。

フィナ(さっき、誰か殺されたんだ)

その隣で早歩きで移動しているのはあまりにも小柄な少女。70cm前後、仕立て屋の娘とほぼ同じサイズしかない。

巫女の正装である色鮮やかな緋袴は動きやすいように膝下までの長さで止められており、丈夫そうな足袋が露わになっている。

フィナ(あれは、気配を消す歩法……普通の人にはそこにいる事さえ認識できない)

フィナ(見抜き方は、師匠から教わった)

その師匠と同等か、それ以上に危険な敵。

願わくば、気付かずに通り過ぎて欲しかったが……。

フィナ(あのキツネが、マリンと同じなら……)


武御霊「主ら! 見つけたぞ。あの店じゃー」

武神タケミタマはソピアの使い魔マリンと同じ風精に属していた。

風の妖精は皆、一定範囲の人間・モンスターの探知能力を有している。

オミキ「そうですね。言われなくても分かってました」

力士「なんで?」

オミキ「分かるんです。同じ……ですから」

タロウ「それって敵も分かるって事じゃないか。気を付けて!」

オミキ「はい。奇襲は諦めます」


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