元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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689: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/08/27(日) 21:01:46.23 ID:ESfib4sto
結局、フィナは厚意に甘えてお茶菓子を食べた。

フィナ「ところでさ、あなた名前ないの?」

フィナ「呼びづらくてしょうがないんだけど」

クリス「あっ、ごめんなさい」

クリス「クリスティ 1〇〇〇です。ここに書いてあります!」

仕立て屋の娘さんは背中を指さした。

フィナ「……それって製作者と製作年度じゃない?」

クリス「はい、そうらしいですよ」

フィナ「えーと、自分だけの名前って無いわけ? フローラにはなんて呼ばれてるの?」

クリス「ああっ! 今ので思い出しました!」

クリス「初めて会った日に、オーナーさんに名前をつけてもらったんです!」

フィナ「それそれ! あるんじゃん、なんていうの?」

クリス「忘れました!」

フィナ「ズコー!」

クリス「そうでした! わたしがあまりに忘れっぽいので、いつでも思い出せるようにオーナーさんがヒントを残してくれていたんです!」

クリス「この花瓶ですっ!」バッ

フィナ「とっくの昔に枯れ果ててるー!」

クリス「これじゃわかりません。ぐすん」

クリス「こうなったら勘です。きっとわたしは……ハエトリグサ!」

フィナ「それだけは絶対にない!」


フィナ「この店、においしないね」

クリス「はい。お洋服ににおいが移るといけないので、魔法で何とかしました」

クリス「お店には入ってこれませんよっ」

フィナ「やるじゃん」

フィナ「このまま、あいつらが諦めるまで隠れられるかな?」

クリス「わかりません。でもそうだったらいいですね」


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