5: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/02/24(水) 23:31:58.55 ID:CXQiijtko
焦れていく感覚すら伴いながら、ミュウツーはそう強調した。
なんとか言葉になったのはこれだけだ。
言いたいことの半分も伝えられていない。
ダゲキ「わかってる」
ダゲキ「あの ニンゲンだったら、よかったかな、って」
ダゲキ「ちょっと、おもった」
ミュウツー『そんなことだろうと思った』
ジュプトル「お、おれは ちがう!」
ダゲキ「そうなの?」
ジュプトル「そうだよ!」
ダゲキ「どんな?」
ジュプトル「な、ないしょ」
恥ずかしそうにジュプトルは目を逸らした。
それを、妙に優しげな表情でダゲキが見ている。
ミュウツー『……なんでもいいが、私は少し休みたい』
ミュウツー『あのニンゲンが森を出ていくところを、自分の目で確かめておきたいしな』
ダゲキ「おこすの、しようか?」
ミュウツー『い、いや、自分で起きられる』
ダゲキ「そう?」
ミュウツー『むしろ、お前こそさっさと寝るべきだろうが』
ダゲキ「むり」
彼の話しぶりはいつもと変わらず、どこか飄々としている。
それでいて、それ以上は詮索してくれるな、と言外に言っている。
そうした強い拒絶が潜んでいる。
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