4: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/02/24(水) 23:26:22.84 ID:CXQiijtko
ミュウツー『だが、だからどうしたというのだ』
いやな空気だ。
あまりいいものではない。
刺さなくていい釘を刺そうとしているような気もした。
ミュウツー『善良であるかもしれないあの男ひとりを取り上げたところで』
ミュウツー『お前たちの過去が変わるわけではない』
ジュプトル「……」
ミュウツー『全てのニンゲンが、ああではないことも、最初からわかっているはずだ』
ダゲキ「……」
ミュウツー『理解できるな』
ジュプトル「……よ、よく わかんないけど、わかる」
ダゲキ「むずかしい」
ふたりは少し意気消沈したように見えた。
ヨノワールはそんなふたりを、困ったような目つきで見ている。
ミュウツー『こいつらも私も、ニンゲンは嫌いだ』
ヨノワール「はい」
ミュウツー『お前は、少し違うらしいが』
ミュウツーは回答を待たず、友人たちから目を逸らした。
ふたりの気持ちがわからないわけではない。
わからないわけではないが、だからこそ言うのだ。
ミュウツー『妙な期待は、もうしない方がいい』
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