3: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/02/24(水) 23:23:56.49 ID:CXQiijtko
ミュウツー『いや、その……』
ダゲキ「ほんとうに、ごめんね」
ミュウツー『……まあ、気にするな』
本音を言えば、ぐったり疲れている。
肉体的にというよりも、どちらかといえば精神的にだ。
決して彼だけのせいではないが。
それを誤解のないように説明するのは、少し億劫だった。
ジュプトル「あの ニンゲン、いいの?」
ミュウツー『放っておけばいい』
答えながら、ミュウツーは樹に寄りかかって腰を降ろした。
目を堅く閉じる。
気をつけないと、息以外のものまで流れ出てしまいそうだった。
ミュウツー『明日の朝には、出ていくと言っていた』
ジュプトル「もりで わるいこと、するかな」
ミュウツー『孵化したばかりのポケモンを抱えて、無茶もしないだろう』
ヨノワール「……わるい ひととは、おもえない です」
ダゲキ「ぼくも、わるいニンゲンじゃ、ないと おもう」
ジュプトル「うん」
ジュプトル「いいやつ ぽい」
ミュウツー『……あるいは、そうかもしれないな』
ゆっくりと目を開き、自分をゆるく囲む友人たちを見回した。
不審そうな、あるいは自信なさげな、あるいは不安そうな目が並んでいる。
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