455: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/12/09(土) 22:43:25.45 ID:PVvYiWSbo
ずっと立っていたアロエが、足元の四角い椅子に腰を降ろした。
アロエ「そうなのかな」
まるで職員室で教師と対峙しているような按配だ。
とんでもない三者面談だ。
アロエ「キミは、今もあの子のことを知ってるじゃないか」
疲れは滲むものの柔らかく笑い、アロエはレンジャーを見つめている。
レンジャー「それは、どういう……」
アロエ「キミのこと全然信用してなかったら、そもそもキミはあの子の存在を記憶してられないと思うんだけど」
アロエ「現状、あの子の話は噂の噂にすらなってない」
アロエ「そもそも、あの子も姿を見せる相手は相当慎重に選んでるとは思うけど」
アデク「そうだな」
アデク「あいつがわしの前に姿を見せたのは……なんというか」
アデク「熟慮の末、致し方なく、といった感じだった」
アロエ「どういうこと、それ」
アデク「どういうこともなにも、そのままの意味だ」
眉を八の字に歪めてアデクが答えた。
アロエ「……ま、それを言うならあたしの時も同じようなものか」
アロエ「たまたまあたしに見つかっちゃった、ってとこから始まってるし」
アロエ「あの様子だと、あたしに姿を見せるつもりは全然なかったと思う」
アロエ「キミは?」
レンジャー「私は……」
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