452: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/12/09(土) 22:38:53.71 ID:PVvYiWSbo
それはそうだった。
だが、場の空気は確実に緩んでいる。
カツラももういない。
あの話を蒸し返すなら今しかない。
レンジャーはごくりと喉を鳴らし、口を開いた。
レンジャー「あの」
アロエ「?」
レンジャー「さっき……アロエさんが仰ってたことなんですけど」
アロエ「えっ、あたし、なにか言ったっけ」
レンジャー「あいつが、『人間は嫌い』って」
アロエ「……」
アロエがさっと青ざめる。
レンジャーはその挙動で確信した。
レンジャー「あいつが、そう『言った』んですか」
アロエ「……あ、やっば」
アデク「おいアロエ」
さすがに気付いたのだろう、アデクもわずかに顔色を変えた。
アロエ「あああ……ええと」
アロエ「……はあ……」
アロエ「ああもう……謝んなきゃいけないなぁ、あの子に」
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