451: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/12/09(土) 22:36:31.51 ID:PVvYiWSbo
アロエは気まずそうに頭を掻いた。
レンジャーに向かってアデクが小声で言う。
アデク「お前さんは若いから知らんだろうが、こいつも昔は随分と気性が激しくてな」
アデク「その頃に比べりゃあ、お淑やかな方だ」
レンジャー「そ、そうなんですか」
アデク「あのアロエがこうなるし、あのレンブがああなるんだから」
アデク「なんというか、人間ってのは面白いもんだな」
そう言いながら、アデクは嬉しそうにしている。
レンジャーにしてみれば、アデクが何の話をしてるのかもよくわからないのだが。
とはいえ、レンブという名については聞き覚えがあった。
このイッシュにおいて、ジムリーダーとはまた少し違った立ち位置にいるトレーナーのひとりだ。
四天王の名で称えられ、文字通り四人いる。
リーグで勝ち星を重ねてきた者が、チャンピオンに挑む前に戦うことになる。
前座、露払いと言ってしまうと大した相手ではないように聞こえるが、要はチャンピオンの次に強い。
そのレンブがどうしたというのだろうか。
アロエは決まりが悪くて仕方ないとでも言いたげに声を上げた。
アロエ「やめてって」
アデク「昔のお転婆をばらされるのは嫌か」
アロエ「そんな話されても、この子も困るでしょ」
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