434: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/11/12(日) 22:12:46.94 ID:5/00eB3no
アデク「待て待て、話の流れでわかるだろ……今日のお前さん、少しおかしいぞ」
アロエ「……へえ、そう?」
アデク「あ、あとは……ほれ、まずボールに入れておくとか」
慌てたアデクは、カツラに話を振った。
露骨にアロエの顔色を窺っている。
アロエの言動は、レンジャーにもどこか尋常でないように思えた。
カツラ「直接はわしも知らんが、首輪に該当する装置は存在したようだ」
カツラ「機能はろくに果たせなかったらしいが」
アデク「……そのレベルから『人間の手に負えなかった』ということか」
カツラ「どちらかといえば、そうだな……」
カツラ「首輪は、しょせん首輪でしかなかった、ということだ」
カツラ「服従する気のない者、噛み千切る力と意志がある者にはなんの意味もない」
アデク「なるほど、リモコンではなかったと」
カツラが大きく頷いた。
話が思わぬ方向に進み、レンジャーは具合が悪くなりつつあった。
この話題の中心にいるのは、きっと森にいた『あいつ』で間違いないのだろう。
蓋を開けてみれば、ずいぶんと微妙な立場にいる存在だったらしい。
それが、どうやら自分のせいで表沙汰になってしまうかもしれないのだ。
自分などが首を突っ込んでいていい話だったのか、レンジャーは今になって疑問に思った。
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