429: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/10/14(土) 21:39:34.51 ID:8AI6j1dyo
カツラ「……いやむしろ、万が一にも組織の再興を狙っている勢力がいるのなら」
カツラ「最優先で狙う兵器と言っても過言ではない」
アロエ「兵器って」
カツラ「よしんば今のロケット団残党にその気がなかったとしても、存在を知れば狙う連中はいくらでもいる」
アロエ「なんで、そんなに欲しがるのよ」
カツラ「その問いに対する答えは単純明快だ」
カツラ「そして、『ロケット団が潰れていてなお、この話を公にしづらい理由』そのものでもある」
カツラ「常識外れに強いのだ、『あれ』は」
カツラの言葉には、うっすらと、ある種の嫌悪があるように思えた。
レンジャーにとっては、なぜそんな種類の感情が伴うのか理解できかったが。
アデクもまた、眉間に皺を寄せている。
カツラ「同系統のポケモンに出来ることを、その何十倍もの威力で、言うなれば指一本振るだけでできる」
カツラ「テレキネシス、テレパス、対象への精神干渉、その他なんでもだ」
アデク「……エスパーか」
カツラ「またフィジカル面も、それが長所であるポケモンを遥かに凌駕する……らしい」
カツラ「そちらは、遺伝子を弄くり回した結果としてだが」
カツラ「そして高度な知能を持ち、人語を解する」
レンジャー「あ……」
アロエ「……」
カツラ「……それこそ、そんじょそこらにいる並大抵のトレーナーでは、手には負えない」
カツラ「チャンピオンといえど容易ではないだろうな」
アデク「わしを見て言うな」
カツラ「あれを造った『父親』でさえ、最後まで制御などできなかった」
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