420: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/10/14(土) 21:10:15.51 ID:8AI6j1dyo
レンジャー「……あいつ、そのロケット団となにか関係があるんですか」
だが、カツラがその問いに答えることはなかった。
そのままレンジャーから視線を外し、今度はアデクに向ける。
アデク「うん……わしも、カントーのごろつき連中だということくらいは知っている」
アデク「だが、所詮は海の向こうの犯罪組織だ」
アデク「このレンジャーくんが知る以上の詳しいことはわからん」
アデク「つまり、あいつはロケット団絡みの……まあ、それなら神経を使うのもわからなくはないが……」
カツラはその回答にも満足したらしく、次にアロエを見た。
アロエ「たしかに、この子が言ってるように、『壊滅した』って報告は回ってきたねえ」
アロエ「なにやらかした連中なのかもざっくりまとめてあったけど、あの子が関係ありそうなの、あったかな」
アロエ「……そういえば、なんでわざわざそんな報告よこしたんだっけ」
アロエは肘を抱え、こめかみを指で叩きながら言った。
カツラはこちらも不満はなかったらしく、目を伏せる。
アデク「報告なあ。そうだったか」
アロエ「アンタが自主的に欠席し続けてる会議で、だいぶ前に上がってたけど」
アデク「あ、ああ……」
アデク「……いやっ! いや……議事録には、あとから、ちゃーんと目を通しとるぞ」
アデク「だから、その話は一応知っとる……が……」
アデク「……いやあ、すまん」
リーグを放置して旅に出た負い目があるからだろうか。
どうやらアデクはアロエに対して、あまり強く出られないようだった。
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