ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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419: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/10/14(土) 21:06:34.74 ID:8AI6j1dyo

カツラ「わしがあんたらの立場ならば、きっと同じように考える」

カツラ「幸運なことに、そうするだけの意味がある繊細な案件だ」

カツラ「故に、こうした扱いは適切である」


あからさまに皮肉を滲ませた物言いだ。


カツラは自身の髭を撫でつけ、思案する様子を見せた。

アロエも警戒心を緩めてはいないが、カツラの次の言葉を静かに待っている。


カツラ「あんたらは『ロケット団』について、どの程度を知っている?」


カツラの問いに、イッシュの三人は顔を見合せた。

問われている言葉の意味はわかるが、意図がよくわからなかった。


レンジャーはカツラを見る。

すると、カツラの視線はまっすぐレンジャーを向いていた。

ぎょっとしたものの、つまりは主として自分に向けた問いなのだとレンジャーは理解した。


レンジャー「ロケット団は……むかし、読んだことあります」

レンジャー「えっと、カントーに拠点を置く犯罪組織……だったと」

レンジャー「ポケモンの密猟、乱獲、ポケモンに限らない窃盗、強盗……あとは違法賭博とか」

レンジャー「研修で説明を受けたり、自分でも調べたりしましたけど」

レンジャー「たしか……もう組織としては事実上崩壊している、って言われました」

レンジャー「それ以上のことは知らないです」


かつて憶えた知識をフル回転させ、レンジャーはそう答えた。

カツラは満足そうに頷いている。




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