380: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2023/08/01(火) 23:46:55.63 ID:9Ps6NfVqo
レンジャーはみるみる青ざめていく。
子供のように身を縮めて黙り込んでしまった。
アロエ「ここじゃあ他の利用者に迷惑になるからね」
禿頭の男「おいおい、わしもか」
大袈裟な身振りで男がわざとらしく異を唱えた。
アロエは眉を顰め、子供を叱りつけるように小声で返す。
アロエ「そうだよ。アンタにも話がある」
男は自分の禿げ上がった頭をつるっと撫でた。
小振りなサングラスの奥から、アロエは彼の鋭い視線を感じる。
禿頭の男「……ふーむ」
アロエ「キミ、他の本はそのままにしておいていいから」
アロエ「自分の荷物だけまとめて、ついて来なさい」
レンジャー「……は、はい……」
禿頭の男「それは、わしがどこの誰か、わかった上で言っとるんだな」
アロエ「……ああ、もちろん」
肩を竦め、男は渋々という身振りを見せて了承した。
禿頭の男「なるほど、それならば仕方ない」
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