ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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36: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/03/21(月) 11:41:09.55 ID:d1B0J0ZHo

ジュプトル「ねてたから?」

ダゲキ「ううん」

ダゲキ「ねてなかったけど、たくさん つかれた」

ダゲキ「そうしたら、まっくらに なるんだよ」

ジュプトル「まっくら?」

ダゲキ「まっくら」

ダゲキ「いつも、そう」

ジュプトル「いつも?」

ダゲキ「……うん」

ジュプトル「ふうん」


よくわからない答えだった。

それは、自分が今まさに沈みきれずにいる眠りとどう違うのだろう。

普通に誰もが落ちていく睡眠と、なにが違うのだろう。


考えているあいだにも、眠気はまだらに濃くなる一方だ。

思考も少しずつ一貫性が失せ、意味をなさなくなっていく。

このまま、もうすぐ、深い眠りに引きずり込まれるはずだ。


ジュプトル「よ、よるの そらより……く、くらい?」

ダゲキ「うん、ずっと くらい」

ダゲキ「まっくろ だよ」

ジュプトル「げ、『げすいどう』、よりも?」


ジュプトルの言葉に、ダゲキはようやく顔を自分の膝へと向けた。

かくん、と振動が顎に伝わる。


その拍子に、歯車がずれてしまったような気がした。

眠気が噛み合わなくなってしまった。


きっと、今夜はもう、このまま眠れないに違いない。

ジュプトルは根拠もなく、そう確信した。



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