ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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283: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2018/02/07(水) 00:08:00.96 ID:Esng2uEHO

珍しくダゲキが苛立ちの滲む声を上げた。

彼が会話を遮るような物言いをすることは珍しい。


ダゲキ「……どうして、なにも いってくれないんだろう」

ダゲキ「ミュウツーは なにも いわなかったよ」


彼と目が合った。

暗くてわかりづらいが、眉間に皺を寄せている。

ダゲキが下を向く。


ジュプトル「おれは、おこってるんだと おもってた」

ダゲキ「……おこってない……と おもう」

ダゲキ「ぼくたちより、ずっと たくさん しってるから」

ダゲキ「ぼくの しらないことも、たくさん しってるから」

ダゲキ「だ、だから、たくさん たくさん、かんがえてる」


困惑しているのか、ヨノワールが低く唸った。

赤い目はうっすらと光を放ちながら、うっすらと翳っている。

彼が口にしたことを吟味しているようだ。


そのうち、ヨノワールは目を少し見開いて、ぶうんと呻いた。


ヨノワール「おもいだした」

ヨノワール「わたしたちには わからない はなし、してました」

ヨノワール「たぶん、あのニンゲンのひとと」


ダゲキは、はっとしてヨノワールを見た。


ダゲキ「……『これは、わたしの イシだ』」

ダゲキ「『いまなら まだ まにあうかもしれない からだ』」


なかば譫言のようにダゲキが呟いた。

ジュプトルは鼻を鳴らして首を振る。


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