282: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2018/02/07(水) 00:05:43.58 ID:Esng2uEHO
ミュウツーがほっとしたように肩の力を抜いた。
ダゲキ「どうかしたの?」
ミュウツー『いいや、なんでもない』
ミュウツーは首を振って空を仰いだ。
ミュウツー『私は寝る』
つむじかぜが起こり、その身体は真っ直ぐに浮き上がっていく。
誰も口を開かないまま、小さくなっていく黒い影を見送るしかなかった。
少しして、ダゲキが小さく溜め息をつく音がやけに大きく聞こえた。
あたりは静まり返り、急に肩身が狭くなったように感じる。
思わずダゲキやヨノワールと顔を見合わせた。
せっかくの夜は、最後の最後で妙に萎縮して終わってしまった。
ジュプトル「あいつ どうしたのかな」
ダゲキ「……へん だよ」
怒ったような口ぶりでダゲキが零した。
目が慣れてきたらしく、険しい表情を浮かべているのがなんとなく見える。
ジュプトル「もしかして、すごく つかれたのかな」
ジュプトル「おれたちが ついていったから」
ジュプトル「……あと、なにか、いけないこと したかな」
ヨノワール「ちがうと おもいます」
ヨノワール「でも、わからないです」
ヨノワール「わたしたちと、ちがうこと かんがえてると おもいます」
ジュプトル「ちがうこと?」
ジュプトル「なんのこと かんがえてるの?」
ヨノワール「わ、わからないです」
ダゲキ「……なんでだろう」
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