ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
1- 20
264: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2017/12/15(金) 00:27:45.97 ID:cuM9FlSYO

アクロマ「あなたの計画の趣旨に、微妙な変化が見られるように思います」

アクロマ「以前のあなたが説明してくれたものと、もちろん骨子は同じです」

アクロマ「ですが、違う」

ゲーチス「どんなふうに?」

アクロマ「そうですね……たとえるなら」

アクロマ「別の人間が、別の真意をもって、一見同じ計画を作ったとでもいうような」

ゲーチス「なるほど」

ゲーチス「たしかに、そうかもしれません」

ゲーチス「あなたの指摘は、ある面で本質を突いている」


そう言いながらゲーチスは、わざとらしいしぐさで肩を竦めた。


ゲーチス「もはや、違う人間が作った同一の計画なのですよ」


アクロマが理解できないという顔で眉を顰めた。

それも当然だ、とゲーチスはひとりで笑う。


ゲーチス「ですがあなたにとって、それがどうしたというのです」

ゲーチス「あなたの進める研究に、どんな支障が出ますか」

アクロマ「それは……」

ゲーチス「私は、あなたに興味深い研究の場を、今も変わらず提供しています」

ゲーチス「そしてあなたは、念願の研究に精を出すことができる」

ゲーチス「わたくしは、そのおかげで、わたくしの計画をより強固に達成することができる」

ゲーチス「なんら問題ないではありませんか」


彼がわかりやすく言葉に詰まっていた。

表情を見ずとも、アクロマが戸惑っているのは手に取るようにわかる。

両手を擦り合わせる音が聞こえている。

彼もまた、何かに苛立っているのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
469Res/395.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice