ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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246: ◆/D3JAdPz6s[sage saga]
2017/09/12(火) 00:22:13.84 ID:LI7cZ/eGO

ジュプトル(おーいー、まね すんなよ)

ダゲキ(まね かな)

ダゲキ(……あ、あのね)

ダゲキ(しんぱい して、くれて ありがとう)

ヨノワール(そんな……)

ミュウツー『雑談はそのくらいにしてくれ』

ミュウツー『中継があのニンゲンにばれたらどうする』

ミュウツー『いくら聞こえないといっても、怪しまれるかもしれないんだ』

ヨノワール(は、はい)

ダゲキ(……わかった)

ダゲキ(ぼく ちょっとつかれた)

ミュウツー『だろうな』

ジュプトル(ねむい)


ジュプトルがまた大口を開けてあくびをした。

それを横目に、ダゲキは赤くて丸いきのみをひとつ口に入れている。


ヨノワールは、ひとりで勝手にすっきりした気分になっていた。

自分勝手だ、と自分でも少しだけ思う。


ミュウツーが少し疲れた様子で溜め息をついた。


ミュウツー『中継は終わりだ』


それきり、互いの声は聞こえなくなった。

元々はそれが当然だったはずなのに、急に物寂しい。

どうにも落ち着かず、ヨノワールはそわそわしていた。

ミュウツーも手元の本に目を落としている。

ダゲキもジュプトルも、何食わぬ顔で座っている。

特に不安を覚えているようなそぶりはない。

ヨノワールには、それがどうにも不思議だった。


今まで聞こえていたものが聞こえなくなったら、不安にならないのだろうか。

自分を取り巻く世界が突如として変質してしまった焦りは感じないのだろうか。

自分だけが異質な存在になったような、取り残される苦しさはないのだろうか。


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