ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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212: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2017/06/16(金) 23:06:22.72 ID:xCyGumQ8O

ダゲキはミュウツーと自分の間に、バスケットをそっと置いた。

自分も床に座ると、ちらっとミュウツーを見上げる。


ダゲキ(あのニンゲンと、どんな はなし、した?)

ミュウツー『どうしてそう思った』

ダゲキ(すごく かんがえてる かお、してた)


ミュウツーから視線を外し、ダゲキはバスケットを眺める。

傍目には、ただきのみを物色しているようにしか見えない。


ダゲキ(だから、あのニンゲンと、はなし してるのかな、って)


視線を自分の手に落とす。

ミュウツーの手の中には、さきほどから紫色のきのみが握られている。

全体が三日月のようにきつく曲がり、尖った端だけが黄色っぽい。

ほのかに甘ったるい香りが漂っている。


ミュウツー『よくわかったな』

ダゲキ(ぼくとか みんな……と、はなしてる ときと、おなじ)

ダゲキ(だから、ヨノワールも、ジュプトルも、ぼくも わかった)


淡々と述べるようでいて、上目遣いがどこか誇らしげだ。

その理由は、さすがのミュウツーにもなんとなく察しがつく。


ミュウツー『なるほど、やるじゃないか』


ダゲキがわずかに口角を上げ、視線を下げた。


ミュウツー(褒められて照れるなら、最初から自慢などしなければいいだろうが)

ミュウツー(……相変わらずだな)

ミュウツー(私に何を期待しているんだ、こいつは)


ミュウツー『だが、それならもう少し上手く隠せるようにならないとな』

ミュウツー『お前たちにすら、こうも簡単にばれてしまうようでは、私が面白くない』




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