ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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147: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/10/24(月) 23:45:57.74 ID:GKUQ56mXo

軽く振り返り、天を指してヨノワールに上昇の指示を出す。

ヨノワールは静かに頷くと、素早く高度を上げた。

それを確認し、空を飛ぶ能力のないふたりを伴ってミュウツーも上昇する。


ダゲキ「うわあ」

ダゲキ「こんなふうに みえるんだ」

ジュプトル「うん」

ジュプトル「きの うえから、かわ みたとき みたい」

ダゲキ「うん」


例えの意味はよくわからなかったが、彼らなりに夜景を楽しんでいるようだ。

上空からの景色を見慣れていないふたりだから、新鮮に違いない。


ジュプトル「あの しろい おおきい いえ」

ジュプトル「きれいで、おおきいな」

ダゲキ「あそこも、ニンゲンの いえ?」

ヨノワール「え、でも、あそこは……」


建物の真上まで移動し、空中で立ち止まる。

壁は白く、屋根は、昼ならば渋い緑なのだろうが、今は黒にしか見えない。

屋根にはやや傾斜があるものの、降り立っても問題はなさそうだ。


ミュウツー『ここだ』

ダゲキ「うおお……」

ジュプトル「いちばん でかい いえ!」

ジュプトル「ここも、ニンゲン すんでる?」

ヨノワール「……この たてもの……」

ミュウツー『おそらく、お前の予想は当たっているぞ』

ヨノワール「いえじゃ ない……みたい です」


そう答えながら、ミュウツーは音もなく着地した。

ふたりを屋根の上に落とすと、小さな呻き声が聞こえた。

少しして、ヨノワールが降り立った気配も感じる。




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