141: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/10/24(月) 23:33:21.88 ID:GKUQ56mXo
イーブイ「うんー……」
イーブイ「でも、チュリネちゃん きもち、わかる」
イーブイ「ぼく……も、しらないから、しりたい だったもん」
ダゲキ「……」
イーブイ「チュリネちゃんも、おなじだよ」
イーブイ「しらないから、もっと もっと、しりたいよ」
イーブイ「……だって、にーちゃんと おなじ、なりたいんだよ」
ダゲキ「……『おなじ』……」
背後から、ジュプトルとヨノワールがひそひそと話す声が聞こえた。
ついに待ちくたびれたのだろうか。
これ以上この会話が長引くようなら、ミュウツーは口を挟む気でいた。
ダゲキ「じゃあ、イーブイは わかるよ」
イーブイ「?」
ダゲキ「ぼくたち は、もう しってる」
ダゲキ「おなじ」
イーブイ「あ、うん」
ダゲキ「イーブイも、ぼく も、ニンゲンのこと しってる」
甲高く沈んだ声で、ダゲキが言った。
悔しさを噛み締めているような声音だ。
ダゲキ「また、『しらない』 には、もどらない」
ダゲキ「ぼくは、もどれない……と、おもう」
ダゲキ「イーブイは、もどる できる?」
イーブイ「……で できないよ」
イーブイ「だって、しってる のこと は、しってる だもん」
ダゲキ「だから、こわいんだよ」
ダゲキ「チュリネが、ぼくたちと おなじ なるのは……」
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