123: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/08/21(日) 01:04:44.60 ID:HsthgRdno
?????「……潜伏先の特定に手間取りました、お許しください」
さきほどとは少し違う位置、部屋の片隅からよく似た声がする。
それも、いつものことだ。
ゲーチス「いえいえ、気にしてはいません」
ゲーチス「で、カントー観光はいかがでしたか?」
?????「……ゲーチス様、われらは、遊びに行ったわけでは」
今度は真後ろからだ。
ゲーチス「わかっていますよ」
アクロマ『なんでしょう』
ゲーチス「私の部下が、カントーから戻ったようです」
アクロマ『ああ……例の三人組ですか』
ゲーチス「ええ」
ゲーチス「……それで、成果は?」
?????「先日お伝えした通り」
?????「お望みのものは全て、手に入れました」
ゲーチス「それは結構」
似たような声が部屋のあちこちから、次々に聞こえてくる。
反響しているようで不気味だが、これが彼らの特性だ。
ゲーチスにはいつものことで、なんら驚くには値しない。
ゲーチス「専門的な資料については、彼の方に渡してください」
ゲーチス「それこそ、私では活用できないですからね」
?????「わかりました」
ゲーチス「お客様は、今どちらに?」
?????「いつもの場所に」
?????「少々、衰弱が見られました」
?????「女神に世話を命じています」
ゲーチス「結構。大事な客人ですからね、まだ今のところは」
ゲーチス「きちんと部屋をあてがい、丁重にもてなしてさしあげなさい」
ゲーチス「今後、いろいろと協力してもらわなければならないのです」
?????「はい」
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