ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第三幕
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106: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2016/07/02(土) 23:07:21.30 ID:g+YmgrcZo

コマタナはジュプトルの言葉を聞き、単純に喜んで跳ねている。

クルミルたちに当たらんばかりの距離で暴れているようなものだ。

だがクルミルたちは我関せずという顔で、新鮮な若葉を食んでいる。

実際、彼らには関係ない話だった。

自分たちに危害を及ぼす気のない動作だということもわかっているのだろう。


彼らの食事のせいか、あたりの緑の匂いが一層、濃くなったように思えた。

むせ返るというよりも、咳込んでしまいそうな匂いだ。


ダゲキ「ずっと、いや って、いってたのに」

ジュプトル「うーん……」

ジュプトル「……なんか」

ジュプトル「わかんない、けど……みたい」

ダゲキ「みたい?」

ジュプトル「たくさん ニンゲン、みたら」

ジュプトル「なにか、わかるかな、って」


どこかで聞いたような話だ。


ジュプトル「あ、あと、れんしゅう!」

ダゲキ「へえー」

ジュプトル「な……なんだよ!」


首をかしげてみせると、ジュプトルは必要以上に声を張り上げた。

一瞬、周辺のクルミルたちがこちらを見る。

言うだけ言って、自分でも恥ずかしくなったのかもしれない。


ダゲキ「ううん、べつに」

ジュプトル「まちの ニンゲンとこ」

ジュプトル「ベンキョー いくだろ!」

ダゲキ「うん」

ジュプトル「だから、れ、れんしゅう」

ダゲキ「うん、うん」


思わず笑いながら返事をしている自分に驚く。

そんな自分の姿によけい腹を立てたのか、ジュプトルは地団駄を踏んだ。




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