67: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/21(日) 12:37:19.60 ID:7abQ0VEBO
病室に入ると、恭介はさやかを歓迎してくれた。
恭介「こんなに何度もお見舞いに来てくれて、本当に助かるよ。ありがとう」
さやか「何言ってんのさ、水くさいよ」
さやかは、買ってきたCDを取り出し、恭介に手渡した。
さやか「ほら。これ、聞きたかったんでしょ?」
恭介「……本当にありがとう、さやか」
恭介がプレイヤーを準備しているのを見て、自分が見舞いに来ているのにこの場で聴くのかと苦笑しそうになったが、片方のイヤホンを差し出されて、戸惑う。
恭介「どうしたのさ、一緒に聴こう?」
さやか「……うん」
気持ちが高揚するのを抑え切れず、恭介から目を背けつつイヤホンを耳に当てる。
何やらクラシックが流れてくるが、全く曲に集中できない。
心臓の音がうるさい。
恭介にバレやしないかと不安になる。
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