437: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2021/07/09(金) 17:54:52.20 ID:7HjWDTiE0
杏子が鋭い目で、ほむらを見据える。
杏子「もう察しはついてるがな。言えよ、お前の本当の目的はなんだ?」
見透かされている。
これ以上、欺くことはできない。
ほむら「……」
口先だけの弁明なら、できなくはない。
しかし、なぜかそんな気にはなれなかった。
これまで自分がどれだけ人を欺き、いいように利用してきたかはわかっている。
そんな自分には、到底似合わない感情かもしれない。
しかし、なぜか今だけは、杏子の強い想いに応えたくなった。
ほむらは唇を震わせ、確かな意志を込めて、その言葉を口にする。
ほむら「まどかを、救うことよ」
声に出すことで、改めて自分の目的を胸に刻み込む。
これだけは、決して揺らぐことはない。
ほむらの言葉に、杏子はわずかに目を見開いた。
杏子「初めてお前の本音を聞いた気がするよ」
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