434: ◆c6GooQ9piw[sage saga]
2021/03/15(月) 20:50:56.40 ID:QLoOq0Yg0
ほむらは思わずため息をついた。
認識が甘すぎる。
ほむら「キュゥべえの目的は、魔法少女の感情エネルギー……らしいわ。宇宙のために必要とか言っていたけれど、それもどこまで信用していいか」
杏子「あたしらは、利用されているだけだってのか」
ほむら「あいつは、私たちのことを家畜としか思ってないわ。そこに悪意はない」
杏子「……だが家畜だとしても、利用価値はあるってことだろ。人類が滅亡すれば、奴だって困るんじゃねーのか」
本来ならその通り。
人類がこれまで生き延びてこれたのは、キュゥべえと私たちの利害が奇妙に釣り合っていたからだ。
そのバランスは、それほど強固なものではない。
ほむら「逆よ。あいつにとっては、鹿目まどかが魔女になりさえすれば、人類が滅んでも構わない」
杏子「な……」
ほむら「奴にとって、彼女の素質がそれだけ魅力的ということよ」
杏子が口をつぐむ。
話すべきことは話した。
いけるはずだ。
杏子なら感情に流されず、冷静に判断できるはず。
そんな期待が顔に出ないよう注意しつつ、杏子の言葉を待つ。
杏子「……話はわかったよ。それなら確かに、あたしはあんたに協力するしかない。人類が滅んじまうってんじゃ、他に選択肢はないよな」
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