300: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/09/08(木) 00:38:19.13 ID:53bSqqQ4O
杏子「別に、何もねーよ」
ほむら「……そう」
言葉通りに受け取っていいものかどうか。
杏子の様子が変わったのは確かだが、それが図星を突かれたからなのか、あるいはさやかを話題に出されたからなのかの判断が付かない。
しかし、何の見当も付いていない現状では、鎌の掛けようもない。
ほむら(気のせいだったのかしら……?)
実際、ほむらが観察する限りでは、さやかに変化は見られない。
まどかがわずかな変化を感じ取ったとはいえ、逆に言えばその程度の変化ということだ。
あまり気にする必要はないのかもしれない。
そこまで考えたところで、ほむらはハッとした。
──いや、違う。
さやかに変化は見られない。
それが、どういう意味を持つか。
そうだ、気づくべきだった。
変化がないことがおかしいのだ。
これまでの時間軸で、この時期に、さやかがあれほど落ち着いていたことがあっただろうか。
ほむら(明らかに、これまでの時間軸とは別の展開を見せている。その原因は……やはり、佐倉杏子……?)
ほむらは、改めて杏子に向き直った。
ほむら「言い方を変えるわ」
杏子「……」
ほむら「美樹さやかに何を吹き込んだの?」
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