170: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/07(月) 19:56:00.99 ID:3+8IoRcGO
「全く、わけがわからないよ」
──不意に、ほむらの背後から声が響いた。
ほむら「……!」
QB「まさかこんなことになるなんて、君たちは本当にわけがわからないね」
現れたのは、キュゥべえだった。
ほむら「……さやかにあの戦い方を教えたのは、あなたね」
QB「そうだよ。ただでさえ、魔法少女はどんな傷でも回復できるのに、痛覚なんて動きを阻害するだけだ。回復魔法に長けたさやかならなおさらだよ」
ほむら「……」
QB「さやかは杏子に勝つ方法を求めていた。だから、彼女に合った戦闘方法を教えてあげたのさ」
ほむら(確かに、さやかの特性には相性のいい技術ではある、が……)
『痛覚遮断』
今の段階でさやかが知ってしまったのは、予想外だった。
できれば、あまり使用すべきではない技術だ。
あれは、格上の相手に攻撃を当てるには有効だが、当然その分傷を負い、回復のために魔力を使用することになる。
もし魔女との戦闘で使用した場合、落とすグリーフシードで回復できる量以上の魔力を消費する可能性があり、そんな戦闘が続けば、消耗していく一方だ。
本来なら、魔法少女は勝てない魔女とは戦闘するべきではないし、もし勝つ手段があっても、戦闘前よりソウルジェムを濁らせるとわかっていれば戦わない。
だが、さやかはそういう考え方をするタイプではない。
魔女を見つければ、格上であろうと確実に狩ろうとするだろう。
だからといって、今すぐ魔女になるというわけでもないだろうが……
ほむら(……気を付けておきましょう)
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