111: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/27(土) 06:09:10.98 ID:oa2aF0g3O
さやか「……本当に救えないわね、あんた」
杏子「てめえは勘違いしてんだよ。魔法少女が魔女と戦うのは正義のためなんかじゃねえ、生きるためだ。使い魔まで倒してたら、自分が苦しくなるだけだぞ」
さやか「だとしても、誰かが殺されるのをわかってて放っておけるわけないでしょ!」
杏子「……ぬる過ぎんだよてめえは。他人のために契約した甘ちゃんらしいし、わかっちゃいたがな」
歯軋りが漏れる。
勝手にこちらの事情を詮索されていることに、苛立ちを隠せない。
杏子「今まで、なんであたしがあんたを見逃していたかわかるか? この町がいい狩り場だからだよ。あんたひとりが増えたところで、あたしの狩れる魔女の数が減ることはないからだ。あの黒髪の奴はほとんど狩ってないみたいだしな」
さやか(黒髪……転校生のことか。でも、ほとんど狩ってないって……?)
杏子「だが、てめえが使い魔も狩るとなれば話は別だ。魔女になるはずだった使い魔を狩り、更にその戦闘で消費した魔力を回復するために、別の魔女を狩る必要も出てくるだろ。それはさすがに見過ごせねーな」
さやか「……本当に自分のことしか考えてないのね。あたしはあんたとは違うのよ」
杏子「……」
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