文才ないけど小説かく 7
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93:知恵の焔(お題:劫火) 4/6 ◆NSr7d3y3ORk4[saga]
2016/03/11(金) 21:15:39.09 ID:jIIawTj0o

こんなつもりじゃなかったのに。 ただ私を理解して欲しい、それのなにがいけなかったと言うのか。

いまや世界のすべてが私の敵であり、すべての他人は私を燃やせるかもしれない脅威に過ぎない。


ならば燃やしてしまえばいい。 私を認めない世界なんて灰になってしまえ。

しかし世界中を火の海にするには人手が足りない。 どうすればと考えていると、ふと疑問が浮かび上がった。

どうして人類はいままで絶滅しなかったのだろう? 全員が燃やせることに気づけば、この程度の被害では済まないはず。


隔たりがあったのだ。 それは時間的であり、空間的でもある。

そして今の私には、すでにそれを解決する手段を知っていた。

私は携帯端末を操作し、ストリーミング放送サービスにアクセスする。

ディスプレイの向こう側へ呪詛を吐く私を止められる者はもういない。


「思い出してほしい。 私達は燃やすことができる」



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