文才ないけど小説かく 7
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94:知恵の焔(お題:劫火) 5/6 ◆NSr7d3y3ORk4[saga]
2016/03/11(金) 21:16:43.66 ID:jIIawTj0o

紙屑の燃えかすをつまみ上げ、吊り上がる口角も隠さず私は淀んだ感情を投げかける。


「これと同じように、あの建物も燃やした。 大勢焼き殺した」


私だけこんな思いをするなんてあんまりだ。 おまえらこそ自分達の撒いた火種で自滅すればいい。


「なにも特別なことじゃない。 これを見ているあなたにもできること」


この汚らしい人間どもを一匹残らず焼き尽くせるのならば。


「たった一度"燃えろ"と念じればいい。 ここで私を殺さなければもっと人が死ぬ」


もはや私さえも必要ない。


「さあ、私を燃やしてみろ」



―――私の身体はたちまち燃え盛る焔に包まれた。



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