文才ないけど小説かく 7
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63:10/13(お題:ケサランパサラン) ◆FLVUV.9phY[saga]
2016/02/21(日) 15:23:08.69 ID:MYDjQQS+o

「そういうもんか。じゃあ俺がケサ子食べるって言ったら?」
「えぇ……? あんた、あたし食べるの?」

「実はずっとおいしそうだなって思ってたんだけど」
 もちろん冗談だ。

「ひぃぃ。やめなさいよ!? いやよ、食べてもおいしくなんてないんだからぁぁ!」
 めちゃくちゃ声が震えてやがってますよ、こいつ。ちょっとかわいいぞ。

「冗談、冗談」
「ふ、ふふんっ。知ってたわよ、知ってたんだからねそのくらい!」

「ほいほい、分かった分かった。それで俺はどうやってツチノコを捕まえればいいわけ?」
「そんなの自分で考えなさいよ!」

「そーかい、ならちょっと準備してくるから待っとれよ」

 必要なものはなんだろな、革の手袋にデカい網だろ、そっから懐中電灯も持ってくか。
 ほかには、あぁそうか一応あれとあれも持ってくか。杜の中で使うのはちょっと怖いけど、まぁ定番だし。

「まっこんなもんで大丈夫だろ」
「なぁに、やっと用意できたの? まったく待ちくたびれちゃったわよ!」

「いい御身分ですこと、ほら行くぞー」
「うわ、何その重装備っ! ちょっと引くんだけど……」

「俺は脆弱な人間なんだ、ケサ子たちみたいな不思議生物と一緒にしてくれるなよ。分かるか? 君らは丸呑み
されれば咀嚼の必要もないし自力で浮いてるから最悪井の中でも数時間くらいなら余裕だろうけど、俺らは脆弱
だから噛まれたりして、その牙に毒でもあった日にはもう、すぐにおっ死んじまうんだよ。分かったか?」



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