文才ないけど小説かく 7
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62:9/13(お題:ケサランパサラン) ◆FLVUV.9phY[saga]
2016/02/21(日) 15:22:26.73 ID:MYDjQQS+o

「むぅー! このわからず屋! アホ、トンチンカン、ドスケベ、童貞! 童貞、童貞!」
「童貞連呼すんなってんのー!」

 俺が探し物をしている背中にあまりにも連呼してきたために思わずスルーに失敗した。

「なるほどね、気にしてるのね童貞なこと!」
「あんまりそういうこというと君のちっこい体を凌辱するぞー?」
「ひぃ!?」

 ケセ子はどうやら割と小心者らしい。
 大体こんなもんでいいな。

「そんじゃもう一回聞くな。大きさどのくらい? 一番近いのを指さしてくれ」

 目の前にそれぞれ二リットル、一リットル、五百ミリリットルのペットボトルを並べる。

「んー! その一番大きいのを三本くっつけたくらいよ!」

 なるほど、割とでかいな。
 男子でも免疫がない奴なら普通に躊躇するレベルの爬虫類だ。女子ならば言わずもがなだし、五百のペットボ
トルよりも一回りほど小さいケサ子からしてみたらとんでもない大きさの化け物だ。

 はて……。

「なー、ケサ子」
「何よ!」

「俺は怖くないのか? ぶっちゃけケサ子からしたら俺ってゴジラくらいあるだろ?」
「はぁーん! そんなことっ、あるわけないでしょ! 何で妖精のあたしが人間を怖がらないといけないのよ」



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