文才ないけど小説かく 7
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57:4/13(お題:ケサランパサラン) ◆FLVUV.9phY[saga]
2016/02/21(日) 15:18:58.42 ID:MYDjQQS+o

 俺にまとわりついてくる気満々なこいつはどうやらとてもとてもパッション溢るる陽気な奴らしい。
 正直そんなふうに自由に生きれるのだとしたらとてもとてもうらやましく思うのだけれど。

「いいこと思いついたわ! これならあんたは絶対にあたしを無視できないはず!」

 ブンブンと俺の周りをぐるぐるしていたそいつは俺の真正面から顔に向かって飛びかかってきやがった。
 だが、これは苦もなく華麗にスルー。

 顔に向かって飛んでくる何かを避けるのには慣れているのだ、すまんな。

「むっきー! あんた断りもなく避けるんじゃないわよ!」
 いや普通避けるだろ。むしろ断ってる暇がある方が驚きだっての。

「まぁいいわよ、別に突撃しなくても目的は果たせるし! 果たせるし!」
 で、なんで俺の頭の上に腰を下ろして髪の毛を引っ張りながらデコの方に降りてくるかね。

「どうよ! これであんたはあたしのことを構わずにはいられないっ、って寸法よ!」

 あー、確かにこれなら普通だったら構わないとダメだな。
 なんせそのちっこい体で俺の視界を塞いできてるわけだし。
 けど、そんなこと俺には関係ないね。大体学校から家までの通学路なら目をつぶっていても間違えないっての。

「えっ、ちょっとー!? 何でよ、なんで視界塞がれたまんまでそんなずんずん進んでいくわけぇ!?
信じらんない! 怖くないの? 頭おかしーんじゃないの!?」

 視界の端っちょからちらっと見えてるし音をしっかり聞いてればそうそう何かとはぶつかったりしないっての。

「あぁ、ちょっと止まりなさいよ。赤よ、信号よ! 轢かれるわよ!?」



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