文才ないけど小説かく 7
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225:夏が訪れる(お題:ななし,ラムネ) 5/8[sage saga]
2016/07/03(日) 23:23:03.87 ID:/c5Rqj1io

「なぁ一つ聞いていいか?」

「何かしら?」

そう聞き返す彼女の表情は心做しか綻んでいるように見える。
何故だろう?……まぁいいか。

「名前……なんていうんだ?その……なんて呼べばいいかわかんないから」

それを聞き、きょとんと顔をした後、くすりと笑った。

「ほんと変わらないわね」

「え?なんて?」

「何も言ってないわ」

何か重要なことを言ったのだろう。
今だけは親の説教をシャットアウトする耳を恨みたい。何故彼女の言葉までシャットアウトしたのかと。

「名前のことだけど……な・い・しょ」

ずっと大人びて見えた彼女もこの瞬間は子供っぽく見えた。
まるで友達に悪戯を仕掛けているような、そんな雰囲気に捕らわれる。



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