文才ないけど小説かく 7
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224:夏が訪れる(お題:ななし,ラムネ) 4/8[sage saga]
2016/07/03(日) 23:22:30.51 ID:/c5Rqj1io

去年の頃のまんま、しかしずっと綺麗に見える彼女がやはり賽銭箱の前の階段に座っていた。
俺は思わず止めてしまった足を動かし近くまで行く。
そして隣へと腰を下ろし、ラムネを開ける。
玉押しを当てて力を入れてやると、ポンと音を立てて瓶の中に玉が落ちる。どうやら今日の玉は素直なようだ。
しばらく押さえた後にゆっくりと離し、漏れ出ないことを確認してから飲む。
この暑い中少し歩いた後だからなのか格別に美味しい。
一息ついたところで彼女のほうを見ると、彼女もまたこちらを見ていた。

「……飲む?」

「ええ、ありがとう」

一切の躊躇なく小さな口を瓶につけ飲み始めた。
恥ずかしくないのだろうか?
いや、きっと俺が意識しすぎなだけに違いない。



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