僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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222: ◆XUMchLPOFg[saga]
2017/10/15(日) 21:09:30.01 ID:Dutfa5Teo
[老人が夢見た国、それは理想の国]


老人「それに魔族側へ武器を卸していたのにはもう一つ理由があるのさ」

僧侶「なんですか?」

老人「技術が互角になれば戦争後に手を取り合える、お互い理解しあえると思ってたんだ。それは今の王になってやっと実現した、話では今の魔王はかなり理解があると聞いている」

僧侶(理解があるというか、王様と魔王さんが悪友なのは黙っておきましょうか…)

老人「人の血で飯を食うわしはもうここには必要ない、潔く身を引いてこのまま死のうと考えたんだ。せめて飢えて苦しんで死ぬくらいの罰を受けてな」

僧侶「罰は他の形で受けるべきではありませんか?少なからず私はそう思います」

老人「人が人を裁くのをわしは良しと思ってはおらん、いくら僧侶といえど一人の人間としてそうは思わんか?」

僧侶「そうですね、確かにおじいさんの言う通りです」

老人「ならばわしには構うな、行くが良い」

僧侶「ですがおじいさん自身を裁くのも人で人を裁く事になるはずです、そして自分で命を絶つ事は人を殺す事に並んで最もやってはいけない事です」

老人「頑固だな君も、僧侶とは頑固でないと務まらんのか」

僧侶「少なくとも私はそう思っています、神に仕える者としてコロコロと意見を変えては良くないでしょう」

老人「…なるほど、それも一理ある。それで、わしはどう罪を償えば良いのだ?」

僧侶「恩返しをして下さい」

老人「恩返し?身寄りもないわしに恩返しする相手などおらんよ」

僧侶「人ではありません、今まで扱ってきた武器に恩返しです」

老人「…なに?」

僧侶「武器を扱っていたんですから、メンテナンスの知識も相当あるはずです。王様が軍の武器のメンテナンスが悪くてボヤいていたので、それに協力をして下さい」

老人「それはいい話だが、王様の許可も必要だろう?君が勝手に進めていい話では無かろう」

僧侶「あ、それもそうですね。今聞いちゃいます」

老人「…ん?聞く?」


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