僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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123: ◆XUMchLPOFg[saga]
2016/12/15(木) 21:11:25.16 ID:rGqpR/fio
[呪いを解除出来て一人前]


―賢者ちゃんは異国王の身体に触れて、何かを感じとりました―


賢者「…、病気…じゃないな。呪いと言った方が良いかも」

姫「えっ、呪い?」

賢者「私の魔力をお父様に流し込んだところ、魔力が反発する作用がありました。これは誰かの魔力による拒絶反応、言わば呪いと判断できます」

爺「呪い…、そういえば我が国と同盟を破棄され恨んでいる国がありましたな。結構魔力の強い術師がおりました」

賢者「事情は少なからず単純じゃなさそうですね、ただこの呪いを破るのは容易いこと。再度呪いがかからないように防護することも可能でしょう」

爺「あなたは何者です?」

賢者「しがない魔族ですよ、人間の医師免許もあります。なにぶん取ったばかりですが」

姫「魔族?魔族は人間の敵でしょう?」

賢者「少なくともこの国とその周辺は、人間も魔族も魔物も仲良く暮らしてますよ」

爺「魔族の力か、私では手も足も出せない訳だ…」

賢者「早速呪いを破ってしましょう」


―賢者ちゃんは異国王に呪文を唱えました―

―なんと、異国王の顔色がみるみるうちに良くなっていきました―


異国王「…、身体が軽い…?病気では治ったのか?」ムクリ

姫「誰かの呪いだそうで、多分あの国の術師だわ!」プンプン

異国王「そこの女性、感謝申し上げる」

賢者「いえ、礼には及びません。すぐに防護の呪文もかけましょう」スッ


―異国王を優しい光が包み込む―

―異国王は呪いを受けなくなった―


爺「いやはや、魔族の力、とくと見せつけられましたな」

賢者「あなたの呪文で症状を極力抑えていたのでしょう?並大抵の魔力では出来ないことですよ」

姫「それで、お父様はもう大丈夫なのですか?」

賢者「呪い以外は問題は無いですよ、ただ衰弱が見られますから、あと二週間ほどはここに留まられた方がよろしいかと」

異国王「何から何まで、大変世話になる。名前は何と申す?」

賢者「賢者と申します」

異国王「賢者先生か、宜しく頼む」


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