勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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565:名無しNIPPER[saga]
2017/06/25(日) 16:20:45.61 ID:dyU/3Fo20
『―――それで? 彼女とはその後、どうなったんだ?』

 光の精霊の荘厳な声が、神話の森に響く。

勇者「別に、どうも。特に会話もなく、俺たちは地上に戻ってきた。今頃彼女は武の国で体を休めているんじゃないかな。明日からの祝勝パーティーに備えて」

光の精霊『勝利に浮き立つ城を抜け出し、君はここに来たというわけか。しかし、城を出たのは皆が寝静まってからだろう? そう考えると、君はほんの僅かな時間でこの森の最奥までたどり着いたことになる』

光の精霊『数多の精霊の加護に加え、私の加護を完全に得た君は、まさしく神の如き力を得たと言えるだろう』

勇者「そうだ。俺はその点で確認したいことがあってここに来たんだ」

光の精霊『何かな? 面白い話を聞かせてもらった礼だ。何でも答えようじゃないか』

勇者「俺は魔界で親父に会った時、一目でそれが親父だと分かった。五年以上の歳月が経過しているにも関わらず、『親父は余りにも昔のままの外見をしていて、俺の記憶にあるそのままの姿』だったからだ」

勇者「そこで仮説だ。つまり光の精霊。アンタの加護を得た者は老化を抑えることが出来るんじゃないか?」

光の精霊『ご明察だ。強大に過ぎる私の力は、生物を命の理から外してしまう。老化を抑える、どころではない。不老だ。私の加護がある限り、君に老いによる死は訪れない』



『まさしく―――――神の如き力を、君は得たのだ』





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