勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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177:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 11:33:55.30 ID:GzXa1Wz40
勇者「駄目だ、って言っても聞かないんだろうな」
戦士「そうだな。流石に付き合いが長い。私の事をよくわかってるじゃないか」
勇者「よくよく考えてみれば、お前も俺の親父―――『伝説の勇者』のことが、大好きだったな。一緒に行きたいと言い出すのも、当然のことだった」
戦士「だ、大好…!? オイ、変な言い方をするな!! 私が『伝説の勇者』様に抱く感情は、あくまで師弟としての敬愛だ!!」
勇者「さあ、行こう。ここから先は命の保障は出来ないぞ。――――俺も、そんな風に誰かに、命を賭す程に想われてみたいもんだ」
戦士「おい待て!! お前! 何か盛大な勘違いをしてないか!!?」
こうして勇者は新たな旅への一歩を踏み出した。
この先、どれ程の苦難が待ち受けているのか――――――勇者はまだ、何も知らない。
第三十章 勇者、魔界へ 完
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