ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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34:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2016/01/24(日) 03:41:04.85 ID:xNl9Ab8c0

「カレイを下さい」
「はいよっ」

ほむらが追加を注文する。
知っている者から見たらちょっと順番に難があるのかも知れないが、
それでも、なんとなく又食べたいと思ったお気に入りだった。

「………学校は、楽しいか」
「うん」
「友達は、出来たのか?」
「うん」

恐ろしい程に当たり前の当たり障りの無い会話だが、
これを真実として心からの返答が出来た事をほむらは心から幸せに思う。
かつて、病気に怯え、それを克服してむしろ優秀に突き抜けてからは孤高に過ぎて、
そんな不器用なほむらを、やはり器用とは言い難い態度でもと心配してくれた、
それはよく分かっていた。だから、

「中トロ鮑ウニ、一貫ずつ、でいいわね」
「ああ」
「あいよっ」

ニュアンスとして事前に承諾を得た上で、今夜は、甘える事にする。

 ×     ×

「ふんっふんっふんっふんっふんっ!!!」
「スズネちゃーん、お風呂いいよーっ」
「はーい」

ホオズキ市内の新聞販売店二階で、
ノルマの腕立て伏せを終えた天乃鈴音は立ち上がる。
そして、一風呂浴びて汗を流すと、
用意しておいた300ミリリットル牛乳を飲み干した。


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