ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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218:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2017/03/25(土) 03:13:58.99 ID:X6/HCBTI0

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「用があるのは私」

練習室のドアが開き、新たな入場者がそう発言する。
その様子を見て、恭介は首を傾げていた。

入って来たのは一組の紳士淑女。
そして、その真ん中に一人の女の子。

彼女の服装は暗い紅を基調としたゴシックロリータとでも言うのか、
しかし、それはコスプレと言った下品さがなく、
クラシックコンサートでも大きな違和感のないものだった。

「レディリー!」

その姿を見て、アリサが声を上げる。
その間にも、三人組はツカツカと恭介に近づき、
女の子が真正面から恭介を見上げる。
整った顔立ちと服装も相まって、何かお人形さんに見上げられている様な、
恭介はそんなホラー染みた感覚を覚えていた。

「ブラボー」

それが、恭介に向けられた第一声だった。
可愛らしさを秘めた、澄んだ声だった。

「素晴らしい演奏だったわ、ジャンルの違いもそうだけど、
強いて争う事なく、混然一体となって「奇蹟の歌」を引き立てた」
「有難う」

すっ、と、手を差し出され、
子ども向けの笑みを作りながら恭介はレディリーの手を取る。
だが、内心では息を飲んでいた。
アリサの歌は、今の自分には捉まえ切れない。
じゃあどうするか? 自分の出した今の答えを的確に読まれた気がした。
レディリーの目配せを受け、紳士が恭介に名刺を差し出す。


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