ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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幸福咲乱
◆5sHeUtvTRc
[saga]
2017/03/14(火) 03:37:09.78 ID:rUqmCrDW0
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鹿目まどかが目覚めたのは、日付が変わって何時間、と言う闇の中だった。
その意識は鼻に近づけられた刺激臭で強制的に覚醒する一方、
体が全く動かず口も動かない。
感覚的には何かがシャットダウンする寸前のパニックに見舞われていた。
電灯がつく。恐怖で見開かれたまどかの目が周囲を見回す。
まどかが見たのは、何か西洋の喪服の様な
もこもこと黒い服装に身を包んだ、背の低い女の子の姿だった。
「今晩は、鹿目まどかさん」
「ん、んー、ん………」
「まず、今、この家は私達が占拠している。
他の人は熟睡しているけど、
あなたやその家族に危害を加える事を避けた上で穏便に話を進める。
それが私の希望よ。理解していただけて?」
そう言って女の子が摘み上げたのは、
本来まどかの持ち物である指輪だった。
そして、女の子の横では、黒ずくめ黒覆面の不審者が、
鋭い光を放つ「短剣」としか言い様がないものを、
切っ先を天井に向けて所持している。
「つまり、ここであなたが大声を出したら、
平凡な一家の大惨事として今日の夕刊を飾る事になる。
理解したわね?」
女の子が一方的に通告し、ベッド周辺にいた侵入者の掌が外れて
まどかは大きく口呼吸をしていた。
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