ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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111:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2016/11/10(木) 01:41:44.73 ID:t3CPdH3c0

「はーい、お待たせー」

ふわふわ髪を三角巾に包んだお姉さんが調理台から出て来て、
わくわくと舌なめずりするなぎさにフォンデュを差し出した。

「熱いから気を付けて食べてねー………」
「有難うなのですーっ」

エプロンをたゆんと揺らしてなぎさの前にしゃがみ込んだお姉さんが、
なぎさに囁きかけながらフォンデュを渡した。

「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」

明るく挨拶を交わし、なぎさと屋台は別方向へと別れて行った。

ーーーーーーーー

屋台と別れた後、ひょこひょこ歩いていたなぎさは、
塀による人通りの死角となった一角にたどり着いていた。
そして、そのまま停車したワンボックスカーに近づいた所で、
なぎさの体が秘かに装着されていたリボンに引っ張られ、ガクンッ、と、停止した。

「ぐ、ぐっ………」

次の瞬間、空から斜めに撃ち込まれた光弾がなぎさを直撃し、
なぎさの動きが止まる。

「なぎさちゃん逃げてっ!」

聞き覚えのある叫び声を聞き、体の自由を取り戻したなぎさが
自分の体から延びるリボンを頼りに元来た道を一目散に駆け戻る。
ワンボックスカーから、黒スーツの集団がバイザーを装着してばらばら降車する。
その内の一人が、飛来した光弾を浴びてぶっ倒れ、残りの者が一斉に拳銃を抜く。

(本物の拳銃っ)

近くの低いビルの屋上から、
黒スーツと撃ち合いになった詩音千里がささっと身を伏せる。


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