ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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10:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2016/01/03(日) 13:08:28.04 ID:FQv2s0UF0

「Attention please」

一曲弾き終えた筈が、
何か同じ曲の前奏の様なものを弾きながらそうコールした遥香と恭介の目が合った。

元来、上条恭介は些か気難しい所もあるが荒々しいタイプの少年ではない。
或は、身近な女の子の方が力強いタイプだったため、
自然と逆に性格が触れたのかも知れない。
だが、それでも、ここは譲れない、と言うものは持っている。

ピアノの側に歩を進めた恭介に、
奏姉妹は不適な笑みをもって応じる。
再び、力強い演奏が始まった。
力強くも繊細で、艶やかでいて男性的な二重奏は、
拍手喝采を以て店中から迎えられた。

 ×     ×

「今日はありがとうございました」
「こちらこそ、いいものを聞かせてもらったわ」

ビルの入口近くで、恭介と可奈多が言葉を交わす。

「ちょっと済ませたい用事あるんだけど、
何なら二人で先帰ってくれるかな?
この辺ならこの娘が案内できるから
それとも、やっぱ先に送った方がいい?」

「私は構わないけど、上条君は?」
「ええ、僕も大丈夫です」
「そ、じゃ、悪いわね」
「有難うございました」


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