229:名無しNIPPER[saga]
2016/01/25(月) 21:38:46.33 ID:YDupgEDm0
セシリア父『話を続けるよ。それから一ヶ月後、お嬢様泣かせの渾名を貰い、彼女のファンクラブのメンバーに何かと勝負を挑まれるようになっていた私の前に、再び彼女が現れて私に決闘を申し込んできたんだ』
セシリア父『もちろん私は断らなかった。決闘が始まると彼女は一ヶ月前とは比べものにならない見事な剣撃で、私と激しく打ち合い続け、最後にはお互いのエペが折れてしまい結果は引き分け』
セシリア父『そして、それが君の猛アピールの始まり、だったんだよね?』
セシリア母『ええ、その通りです。結果こそ引き分けでしたが私はあの決闘に充足感を感じていました。それと同時に……あなたという人に強く、心惹かれていました』
セシリア父『それからもう大変だったんだよ、セシリア。彼女ったら何かにつけて私を追いかけてくる、迫ってくるで……休日には私のいる寮にまで来るようになったんだからね』
セシリア「ふふふっ、お母様ったら……」
セシリア母『当然です。あなたという人を深く知り、私をより知って貰いたかったのですから』
セシリア父『家に招待する、なんて言われた時はもう心臓が口から出そうだったよ』
セシリア母『何ですか、もう……あの時、私はあなたが喜んでいるものだとばかり……』
セシリア「交際はいつ頃から始まったのですか?」
セシリア父『そうだね……気が付いたら始まっていたね。今思えば……全て君の思惑通りだったのかもしれないね』
セシリア母『ええ、結果としては、ですが』
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