363: ◆bjtPFp8neU[saga]
2016/08/28(日) 18:04:35.65 ID:VRt3rZWL0
黒井「だからなんだというのだ?」
冬馬「……黒井のおっさん……?」
黒井「いっとき魔物の味方をしてしまった。だから敵対関係にある人間とは接触できない」
黒井「……そう言いたいのか?」
冬馬「いや、そうは言わねえけど……。俺たちがした事は正しい事だったのか、って分からなくなっちまってよ」
黒井「くだらん。この世界にいちいち感情移入してどうする」
黒井「そんな事を考える暇があるなら、次に高槻やよいに召喚された時のために作戦でも考えておくのだな!」
冬馬「………」
高木「鬼ヶ島君。『正しい事』の定義なんて人の価値観次第だ。それこそ人の数だけ正義がある」
高木「誰かの正義と自分の正義が矛盾することは度々あるだろう」
高木「だが、我々はお互いに歩み寄ることができる。歩み寄り、価値観を近づけることができる」
高木「君の尊い価値観を理解してくれる者は、きっと現れるだろう」
冬馬「………」
黒井「……それはただの妥協だがな」
高木「む……」
翔太「もうっ! 黒ちゃんは一言余計だよー」
黒井「冬馬。私はお前のように後悔などしたりしない。後悔とは、弱者のすることだからな」
冬馬「………」
高木「鬼ヶ島君、君はまだ若い。悩む事もあるだろうが、悩んだ事は必ず君の力になる」
高木「だから、たくさん悩むといい」
黒井「高木、お前は何も分かっていない」ゴゴゴ
高木「分かっていないのはお前だ、黒井」ゴゴゴ
翔太「ちょ、ちょっと二人とも、こんなところでケンカはダメだってば!」
長老「……ワシの村で暴れんでくれんかのぅ。召喚獣たちよ」
黒井「!」
高木「!」
翔太「……ほ〜ら怒られた」
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