提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」
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180: ◆kquYBfBssLZl[saga]
2016/06/22(水) 20:00:20.53 ID:KzZmolM9O
血の気が引いて、ついでに先程まで溢れんばかりだった感情の波さえもどこかへ消えて、只々、思考をする暇もなくその光景を見ていた。
司令官は未だに抵抗する様子を見せず、ユーちゃんに唇を貪られるままになっている。
痛い、痛い、痛い。
苦しくて、痛くて、胸の奥から腹の底までが引き絞られるように辛い。
私は漸く、自分の心の内に気がついた。
私は司令官のことが、自分で思うよりも好きだったのだ。
彼のそばにいると落ち着くし、彼と話していると癒されるし、彼の匂いは安らぐし、彼に頭を撫でられる時間は何よりも至福だった。
それが今、全て粉々に砕けていくような感覚。
喉の奥から何かがせり上がって、鼻の裏を突き抜けて、そして気づけば、涙が流れていた。
顔にかかった白濁液に堰き止められて、流れ落ちることを拒むように私の顔を濡らす。

「ぷぁ」

長い、いや、それともも一瞬だったか、どちらにしろ永い口づけを終えて、ユーちゃんの唇が司令官から離れる。
そんな彼女が、私を振り向いて目を剥いた。

「ひ、ヒビキ……!?」

嫌味でもなんでもなく、ユーちゃんは純粋に驚いているのだろう。
目に入ったのかとか、射精が激しすぎたのかとか、アタフタしながら尋ねてくる。
私はなんと返して良いのかわからなくて、ただひたすら、涙を流した。


〜〜



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